1日遅れのコミケットスペシャルレポート

帰国早々、コミケットスペシャルです。
前回の沖縄コミケからはや5年ですか。
時間の流れは恐ろしい。

あのリゾコミで初めて沖縄に行って以来、
すっかり沖縄にはまってしまい、ダイビングに目覚めてるんだから
結局、俺の人生はコミケに影響され続けてるわけで。
今回のコミケットスペシャルも、そういうコミケバカな
ダメ人間にのみ楽しめるイベントでした。

なんせ、午前0時から24時間イベントをやろうって言うんだから
常軌を逸してます。さすがにそこまでは付き合えないので、
2ちゃんのスレで状況を確認しつつ朝6時スタートの第一部から参加。
8時に国際展示場に着くがまだ駅の近辺はまったりした感じ。
まずは同人即売会エリア、1Fへ。
まぁ、第1部は1日目みたいなものだからな。
女の子向け…と思うが、一部大手はご覧の通り。

沖縄体液軍人会はすでに完売、90分15000円は新刊なし。
その他大手も、見積もりが甘くて完売か、新刊ナシか。
そりゃ、もうすぐラストレボが待ってるんだから、そっち
あわせが多いわな。

30周年記念本とコミケ汁という怪しい水を買う。

うう、まずそう。
中身は六甲のおいしい水だとか。

1F展示スペースには、
大量のダンボールを積み上げたダミーの販売停止スペースとか


怪しいペイントの車が展示してあったり、

今回のメインイベントはどうやらこっちらしい。

で、4Fに上がってみると普段は企業スペースの4Fに
バカ企画が色々と。
その場で同人誌をリアルタイムで創ってる企画やら、
ステージをつっくてのコンサート、
カタン持ち込んで遊ぶとか、

メイド喫茶を運営してみたり

(ちなみにメイド喫茶は3つ以上あり、そのうちひとつは
全員が男の女装メイドによるまさに、冥土喫茶でした。
ハードゲイなオタの方々には好評だったようです)

リアル西洋剣術で戦ってみたり。

ちなみにここはアヴァロンと言って、そういう西洋の騎士のいでたちや
剣術を研究しているサークルの日本支部なんだとか。
演舞はかなり見事で、身にまとってる鎧もかなり本格的。

外人さんもいましたが海兵隊所属のこのサークルの人だそうです。
すげ。
鉄道系サークルの人たちは本領発揮。

巨大なスペースにNゲージを展開。

プラレールも展開。
リアルに○急電鉄の鉄道版ドリフトをやっててかなり笑えました。
他にも、巨大なミニ四駆コースもあり、
かなり学園祭的な雰囲気。

そう、今回のコミケットスペシャルは同人誌の即売会はその一部で
オタクのオタクによるオタクのための学園祭なのでした。

2階のスペースではさらにそれが濃厚。

ついに、ついにコミケで酒解禁!
ファミコンゲームと古い同人誌を置いたバーがあったり、
MADビデオを上映してたり、韓国バカアニメを上映してたり
本を買うことを放棄すればこれほど楽しいイベントはないでしょう。
まぁ、SF大会みたいなものかもしれませんが。

さて、午後4時からの第2部のために並ぶかな、と思うがすでに大行列。
さすが男パワー。
3日目が凝縮された第2部をなめてました。
久しぶりの一般行列に並んで2時間後入場。
お目当てだけ数冊購入後、再びイベントスペースへ。
今回は
ひたすらLANケーブルを自作したり、
ファミコンをビデオ出力に改造したものを同人誌と引き換えるサークルとか
ちゃぶだいが置いてあり、そこで、
「最近の深夜アニメは面白くない!」
「俺はロリコンだ悪いかぁー」
「19歳だエロ同人解禁!」とか
「妹にも弟にも先にけっこんされたー」とか
言いたいことを絶叫して
ちゃぶだいをひっくり返すイベントとか、
http://p-d.main.jp/movies/mariasama.mpeg(ダウンロード推奨)
おおよそここ以外では成立不可能なイベント目白押し。

ところで、円周率31万桁(かな)をコミケ期間に全て暗証する
円周率教の唱和は無事終わったのだろうか。
閉会の9時までいずに途中で帰ったのだが、それだけが心残りだ。
あ、あと、最後のちゃぶ台返し
コミケ万歳」で終わったとか。
ちょっとホロリとくるね。

こういう一体感は最近のコミケにはなくて、
高校生の頃地元で行っていたコミックストリート、えとケットを
思い出しましたね。

昔のイベントでは、いろんな企画をやっていて、
ここは自分達でやってる自分達を許してくれる空間だ、
俺たちは世間ではマイノリティーだけど
同じ趣味や考えを持っている人たちがここにこれだけいて、
立場を超えてわかりあえる
…という一体感を味わえたものでした。
それが久しぶりに感じられただけでもこのコミケは成功でしょう。

夕焼けの屋台村で行列を見ながらビールをあおりつつ、そんなことを考えていたよ。

というわけで、本を買うことに命を燃やすバイヤーには意味のない、
しかし、人生の半分ぐらいをコミケと共に歩んできた自分には
えらく居心地のよいイベントでした。
また3,4年後にやってくれないかなぁ。